GTOを買おう!!


既にGTOオーナーの方にはあまり関係無いかもしれませんが、これからGTOを買おうとしている方に
現、GTOオーナーとして簡単なアドバイスが出来たらなと。

GTOの種類 (簡単に。SRとかMRはめんどくさいので略)

通称 年式 特徴
前期
H2/10〜 ●リトラライト
●16インチアルミ
●アクティブエアロ(ターボのみ)
前期の後期
H4/10〜 ●リトラライト
●エンジン改良
 静粛性、レスポンス向上
●トランスミッション改良
 M/T剛性感向上
 A/Tファジィシフト採用
●ブレーキ強化
 フロント・リヤのブレーキディスク大径化
●17インチアルミ
中期
H5/9〜 ●固定ライト化
●トルクアップ
●エアロのデザイン変更
●6速MT化
後期
H8/8〜 ●フロントバンパー 
 リヤスポイラー デザイン変更
●偏平タイヤ 245/40R18
●18インチアルミ
●ブレーキキャリーバー(赤)
最終
H10/10〜 ●フロントバンパーデザイン変更
●大型リヤスポイラー
●ヘッドライト デザイン変更

2003年6月時点での価格帯 
(既に生産が終了しているので中古車でしか変えません)

 中古相場 ターボ NA
前期
(前期の後期)
40〜90万
20〜60万
中期 80〜160万 70〜140万
後期 140〜180万 100〜140万
最終 250〜350万 130〜200万

カーセンサー


新車・車両本体価格 ターボ(MT) MR(MT) NA(MT) NA(AT)
1990年10月〜 (前期) 398.5 - 333.5 343.5
1992年01月〜  404 - 341 351
1992年10月〜 (前期の後期) 410.5 - 347.5 357.5
1993年08月〜 (中期) 431.5 - 360.3 370.3
1994年08月〜 (MR登場) - 398 - -
1995年08月〜 431.5 398 299.1 309.1
1996年08月〜 (後期) 432.3 395.9 299.8 309.8
1998年08月〜 (最終) 432.3 397.9 299.8 309.8

上の種類表と年月日がちょっとずれてるけど、気にしないで(笑)
※マイナーチェンジ月前後の車両は、希に中身と外見が混合の場合があるらしい。

GTOを買うときの注意点
(管理人は前期オーナーなので中期以降では改善されている点もあります)

●型式:Z15AとZ16Aの違い
4WS(4WDぢゃないよ。)が付いているのがZ16Aです。
よく勘違いされますが、ターボNAかの違いではありません。
NAでも4WSが付いてるとZ16Aになります。

※4WSシステム
前輪に加え後輪を操舵することで操縦安定性を向上させるシステム。
4WSシステムは、4輪を操舵することによってタイヤのグリップ性能をより効果的に利用できるため、
コーナリング時のドッシリした安定性とステアリング操作に対する機敏な応答性、
小回り性と高速直進安定性など、一般に相反するとされている性能を両立することができます。

(どこかのHPから引用。要は後輪も舵角が付くって事。4WSはスポーツ走行には不向きという話もちらほら。)


社外のダウンサスに交換する時に問題となるのが
リアサスの外径が106ミリの車と116ミリの車が混在する事です。
これは型式による違いではないみたいです。
ターボ・NA・MR・SR全てで混在してる?らしーです。不安なら実測して下さい。

一応、ECS(電子制御サス)付き車が116ミリで無しが106ミリらしいという情報を聞いたことがありますが
購入の際は確認してからの方がいいです。

社外の車高調を組む場合は全年式、全グレード共通っぽいので気にする必要は無いです。

●MT車の場合、シフトの入りにくい車は避けた方がいいです。(ある意味、最重要かも。)
といっても、GTOは全般的にシフトフィールは良くない車ですので、あまり神経質になりすぎても仕方ありません。
MTオイルの交換で改善される事もありますが、旧年式の車なのでシンクロがへたっている場合があります。
(一応、レッドラインのMTオイルを入れたら、若干改善されました)

噂では街乗りオンリーならATFを入れるのも有りらしい。
粘度が低いのでシフトがスコスコ入るらしい。(未確認・無保証)
サーキットを走らないのであれば、あまり固いMTオイルは辞めた方がいいらしいです。

昔はAssy交換しか無かったのですが、今ではミッションのO/Hも可能になったので、
購入直後にシフトが入らなくなったら保証効けば保証で直して貰うのも有り。
まともにシンクロの修理すると20万以上かかるらしーです。
新品ミッションAssy交換で100万コースです(笑)

停止時から1速やバックに入らなかったら、1度4速に入れてから1速に入れると入りやすいらしい。
と言っても、停止時から1速&バックがかなり入りにくい車は避けた方がいいです。

あと、前期のNA・5MTはゲトラグ製では無いです。
中期以降のNA(SR)のMTもゲトラグじゃ無いみたいです。

●AT車
ギャチェンジの時にショックがあるかないか? あまりにショックが大きいのはX。
トルクコンバーターが7〜8万キロを超えた辺りから滑り始める事があるらしいです。(特に前期)
最悪、走行不能になるので注意。
回転だけ上がって、スピードが伸びないようなら寿命です。
修理費もかなり高額です。聞いた話では、10万〜20万とか。
まあ、MT車のクラッチと同じように消耗品と考えれば損はないかな。
ATF交換はGTOにとって凶となる場合があるので、カー用品店でやるより、保証の効くディーラーの方がいいかも。

●パワステオイル漏れ
前期はラック&ピニオンからパワステオイルが漏れている車が多いです。
GTO特有の欠陥かもしれません。
新品でAssy交換だと10万オーバーなので保証があるうちに修理してもらいましょう。
リビルトなら2万〜5万で直せます。


●ラジエター
前期は錆びや経年劣化で穴が空いてたり、効率が落ちてる物が希にあります。
とりあえず漏れがないか確認しましょう。
あと、電動ファンが回らなかったり、回転が遅くなってる物もあるらしいです。
前期なら水温が約90度で運転席側が回り始めて、エアコンONで両方回ります。
これもチェックしておきましょう。

●エアコン
エアコンの故障もよく聞きます。エアコンを使わない季節に購入する場合、しっかりチェックしましょう。
修理には5万〜かかります。
エアコンオフからオンにしたときに若干(約200rpm)回転が上がります。
オフ時が700rpm オンで900rpmが基準値
上がらないようならアイドル調整のセンサーが死んでる可能性があるので注意して下さい。

●オルタネーターのへたり
10万キロ以下なら大抵は問題ないと思いますが
オルタネーター(発電機)がへたってる場合があります。
車は電気の塊なので注意しましょう。
これはGTOに限った話しではありません。

●エンジン始動はスムーズか?
エンジンのかかりが悪い車が多いようです。原因は詳しくわかりません。
気になるなら交渉して点検してもらいましょう。

●エンジン始動直後、ラッシュの音(カチャカチャ音)がするか
音が数分で止まるなら問題ないですが、止まらないようなら要注意
数分で音が消える場合、故障ではありません。
修理してもらっても、すぐに音が発生する事があります。

オイル交換で若干、改善されるらしいです。
音が出やすいオイルと出ないオイルと色々。

●アイドリングが安定しているか
水温計が真ん中を指すまで水温が上がった後は
アイドリングはエアコンオフ時で700回転前後です。オンで900回転。
エアコンオンで上がらなかったり、不安定な場合はセンサー異常が考えられますので注意。

●クラッチ回りからの音
クラッチが摩耗してくるとベアリングやダンパーのガタツキでニュートラル時に
クラッチを繋いでいるとカタカタ音が発生する場合がありますが、
故障ではありません。消耗品と割り切りましょう。
特に社外クラッチを組むとバランスが変わるので音が発生しやすくなります。
クラッチ交換で音は消えますが、いずれまた発生するようになったりします。

●可能なら下回りを覗かせて貰って、各オイルが漏れた形跡がないか確認
トランスファオイルが漏れてる車が多数です。というか、GTO全般の欠陥です。
購入後、ディーラーに文句言って、対処してもらいましょう(笑)
あと、トランスファオイルはこまめに交換しましょう。出来れば1万キロ毎でね。

●ショックの抜け確認
純正ECSって結構高いです。
完全に抜けてたら社外品に変えるのも有り。
どんな車も5万キロも走ればへたってきてます。

●アクティブエアロ&クルコンの動作確認
アクティブエアロは社外のエアロ(バンパー&羽)を付けるなら問題なし(^^;;;
片側だけ外すと、両方とも動かなくなる?らしいです。

クルコンは120km/hまでなので必要かどうかは微妙・・・。管理人はあまり使いません。
社外ステアに変える場合、クルコン対応のボスが高いです。1万前後。
クルコン無しなら6000円位?

●窓の開閉がスムーズか確認
最悪、動かなくなるか、窓が落ちます(笑)
特にたまにしか動かさない助手席側の方が壊れやすいみたいです。
修理費は結構するらしい。2〜4万?

●フロントウィンドウ下のエアコン吹き出し口
前期はほぼ割れています。対策品が出てるようですが、工賃が高いです。
部品代:片側3千円
ダッシュボード脱着:2万〜
管理人は直してません(笑)

●各ランプカバー類の中に水(水滴)が入っていないか?
GTOに限った話しではありませんが、たまに水が入ったテールランプを見かけます。
水が入っていると車検に通りません。
まあ、ヤフオクで中古品が結構出回ってるので安く直せますけど。

●タイベル・クラッチ・ブレーキパッド等、消耗品の交換時期の確認
FFベースの4WDなので、クラッチ交換の工賃が異様に高いです。
安いところで4万〜 相場は5〜7万(工賃のみでね)
純正品で交換だと工賃+部品で10万位。

タイベルも工賃が結構かかりますので、購入時に交渉して交換して貰うのも有り。

●タイヤが均一に減っているか
アライメントがしっかり取れてれば片減りはしないはずです。
フレームが曲がって無い限り、普通はアライメント調整で治りますが
前期や激しい走りをしている車はボディ全体が自然に歪んできてる場合があるのでそれは諦めて下さい。
希に片側だけショック&サスのへたってたりして片べりします(^^;;;
アライメント調整 1〜3万

●ボンネットやドア、トランクフードなどを止めてあるボルトのチェック
外した事がある場合はボルトの塗装が微妙に剥がれています。
この外装パーツを止めるボルトは必ず塗装してありますので、
1度外すと工具が当たって塗装が剥がれるようにできてます。
ボルトに外した跡がある場合は、修復か交換か聞いた方がいいと思います。

●内装のチェック
タバコの焦げ後やジュースを零した後が無いか点検しましょう。

●トランクルームのチェック
トランクの中はきれいかどうか? 
トランクの中のカーペットをめくるとスペアタイヤが入っていますので
スペアタイヤの有無の確認と同時に、そこに水が溜まってないか・錆びが無いか見ましょう。 
トランクの雨漏りは最悪です。

●社外品が付いている場合、車屋が何が付いているか、ある程度把握出来てないようなら避けた方が無難です
特に電装品が多数付いている場合、配線がごちゃごちゃしてると、不調の原因になりやすいので。

●試乗
必ず試乗はしましょう。まっすぐ走るか・旋回したときに音がしないか等、
五感をフルに活用してチェックしましょう。
初めて3リットルクラスに乗ると、興奮状態になりがちですが、冷静に判断しましょう。
自分のフィーリングに合っているかどうかも大切です。

オイル類(エンジン・ミッション・トランスファ・デフ)とLLCは
購入時に交換してもらっても、何が入っているか不明ですので、購入直後に速攻で交換をお勧めします。
大抵は200リットルのドラム缶買いした純正並の安物オイルです。
可能ならブレーキフルードもかな。
エンジンオイルの個人的なお勧め100%化学合成油。高いけどね。
ウチの車はミッションオイルをレッドラインにしたらシフトの入りが若干ながら改善されました。

普通、エンジンオイルしか気にしませんが、
ミッションオイル・デフオイル・トランスファオイルも1万キロか1年ごとに交換しましょう。
エンジンオイルは3000kmかそれ以下の距離でも6ヶ月ごとに交換がオススメです。
LLCは車検時(2年)で平気です。
ブレーキフルードは理想を言えば1年。変色しているようならその都度。普通は車検時かな。
クラッチフルードは理想は車検事だけど、クラッチ交換事でも平気かな。



●一般的な注意点
セルモーターの回りが悪い場合などはバッテリーを交換してもらうように交渉しましょう。
次はアクセルレスポンスのチェック、これはアクセルを踏んだ時の反応を見て下さい。
反応が鈍い場合は電気系か燃料系に異常が出てますので、修理が必要です。
更にブレーキ、異音が出ないか、効き具合はどうか、などをチェックし、
異常がなければOKです。でもブレーキオイルの交換くらいは交渉しましょう。
最後にわざと路面が悪い所を走行して下さい。これはショックの消耗具合をチェックします。
ゴトゴトやギシギシと異音が出る場合はショックかサスに
異常が出ている可能性がありますので、キチンと点検&修理をするように交渉しましょう

他、普通に中古車を買うときの注意点も付け加えて下さい。
修復歴や走行距離等、購入時に偽りが無いことを書類にして保証してもらいましょう。
中古車認定店で走行距離に偽装があった場合、全額返金してもらえるらしいです。

中古車選びのポイント
http://www.carview.co.jp/ucm/ucm_support/

http://www.nikken-its.com/kurunavi/jouhou/cars_02.htm

修復歴ですが、全く修復(板金)した事の無いGTOはかなり少ないです。
車の性格からして飛ばす人が多いです。
軽い事故(フレームに影響なし)は修復歴になりませんので、修復歴無しで買ったのに、
後から板金してある事に気付いた!なんてクレームしないように。

ちなみに、修復歴の定義はフレームに曲がり・修正・交換が無いかです。
左右のドア・ボンネット・Fフェンダー等、ボルトで固定されている物を
全て交換しても修復歴にはなりません(交換歴になりますけどね)

最近、流行ってきた?顔面スワップと某アイテムはフレームを削る可能性があるので
場合によっては修復歴扱いされるかもしれません。

走り(足回り)に影響の無い箇所の修復歴なら問題ない事がほとんどなので、気にしすぎも良くないと思います。
と言っても、修復歴有りの車は出来るだけ避けたいですけどね。
まあ、300km/h出したり、サーキットをガンガン攻めるならその道のプロに同伴してもらって選別して下さい(^^;;;

オークションで仕入れた車ならオークションの評価表があるはずなのでそれを見せて貰えば
走行距離・修復歴がわかります。可能であれば見せて貰った方がいいかもしれません。

GTOの場合、とある全国チェーンの中古車屋さんが、いろんな意味で有名ですが、やはり避けた方が無難です。
ハズレ車ばかりって訳じゃ無いですが、購入&納車時や故障時の対応に不満がある人が多いらしいです(^^;;;

と、まあ、色々書きましたが、
前期の話しなので中期以降では改善されているかもしれません。
どんな車でも初期型に不具合は付き物です。

特に前期は10年以上前の車なのでそれなりに故障はでてきます。
どんな車でも10年超えれば、どこかしら壊れてくる物なので
特に故障が多すぎる訳でも無いと思います。
上記故障はどんな高級車でも起きる事があるものですし(^^;;;

良いGTOを探すことも大切ですが、対応(保証期間や保証内容)のしっかりしたお店で買うことをお勧めします。
基本的に「自動車公正取引協議会」「日本中古自動車販売協会連合会」に加盟している店で買いましょう。

但し、保証内容はしっかり確認しましょう。
壊れないような箇所しか保証しない店もあります。


後期・最終なら店の保証期間内(3ヶ月〜1年)で故障が出ることはあまり無いと思いますが、
特に前期・中期は10年経過した車もありますので、購入直後に故障が発生する場合があります。
修理にばかりお金がかかってしまっては楽しいカーライフが送れませんからね♪

逆に安い車両を探して、故障しやすい箇所を全て自腹で直して乗るのも考え方の1つだと思います。


では、良いGTOライフを♪

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